2007年。釣りに関しては、年間の釣行回数だけでも前年をはるかに上回る数字を残せたのが何よりだった。シーバスのミノーイングをメインに、恒例の北海道遠征、6年ぶりのバラマンディ、そしてイワシ餌のヒラメなど、様々な釣りを通じて、釣りの醍醐味に触れることができた1年だったといえよう。
January
例年1月は仕事の超繁忙期で朝から晩まで身動きが取れない状態が続く。
それでも年初めの内房遠征を含め、この月は計4回ほど出られたからまずまずだろう。本命のスズキには3度目の釣行で出会えた。
1月23日。バチ抜けシーズンを象徴するスローの釣り。産卵後のスリムな魚体ながら、70cmUPの良型交じりで、つかの間の開放感に浸れた夜だった。
February
2月13日。3年ぶりに佐島のイワシメバル。ベタなぎプラス食い渋りの展開で数・型ともにイマイチではあったが、黄金色のメバルとカサゴがこの日の食卓に並んだ。エサのカタクチイワシは指先からウエアー、リール、ロッドに至るまで鱗まみれになるのが難点かも。
March
3月13日、前年秋のワカサギちゃん以来の芦ノ湖釣行。ミノーイングであわよくば、ブラウンの大物ゲットを目論んだが、タナが予想以上に深く苦戦。急遽現地で購入したスプーンで中サイズのニジマスをポツポツと拾う展開となった。早春の箱根はやはり寒かった。
April
4月24日。外房・太海の沖磯で坊主を食らう。サラシはあったが、なかなかヒラスズキとは巡り合えない。船宿で地元のエキスパートSさんと再会(8月にシイラ船でも偶然お会いしたのには驚いた)。
May
次第に夏の日差しが強くなり、運河筋には夜光虫が怪しい光を水面に放つ季節。5月は誠丸(8日=写真上)とKAZU BOAT(15日)で2度ほどボートシーバスへ。しかし、ともにフッコの数釣りとなり、大型は姿を見せず。両日ともたまたまだが、釣れるポイントとそれ以外のポイントとの落差が大きかった。これぐらいの時期から9月のオーストラリア遠征を現実的に考えるようになった。
June
6月5日。ややシーズンを過ぎてしまったが、ヒラ狙いで再び外房の磯へ。釣果はサラナにフグ1尾がアタックしてきたのみ。磯渡しの新海丸船長(通称・しんちゃん)は釣り客の安全を第一に考えているので、海が荒れると船を出さないし、フル装備でないと希望する磯に渡してくれない。ウェットスーツの必要性を感じた。
July
7月15日。台風の直撃を受け、増水した地元・多摩川。シープ150にGoodなシーバスがヒットしたのは、まだ陽の明るい時間帯だった。背びれを出し、追い食いをしてきた70UPが至近距離でド派手な水柱を立てた。エラ洗いで激しく抵抗したこのファイターは、今年獲ったシーバスでは最も印象に残る1尾といえる。激濁りの中、15cmの大型ルアー、視認性が高いとされるレッドヘッドが奏功したようだ。
August
8月28日。自然渓流の管理釣り場でニジマス、イワナ、ヤマメを釣る。最上流部で出会ったヒキガエルには十分癒された(実はカエル・フェチ)。
September
9月は遠征釣行が2つ。9月7日から9日は
北海道。28日から30日まではオーストラリアの
ケアンズで釣り三昧の日々を送った。
北海道・道東の釣りは今年で3度目。日本を縦断した台風禍で、幾つか予定変更を余儀なくされたが、全行程で釣りができたことは本当にラッキーだった。強いて言えば、前年に続き、サケ(チャム・サーモン)を獲れなかったのは残念だったが、重箱の隅みたいなもの。3日目に訪れた阿寒川の渓相には感動すら覚えた。ちなみに、私のブログを通して、かわせみさんの北海道ガイド釣行に興味を持ってくれた方が複数現れたのには少々びっくり。釣りの楽しさを伝えるには「絵になる景観」も重要な要素だと実感した。
6年ぶりのオーストラリア・ケアンズは、今年の釣りのハイライトといってもいいだろう。初日に出会えたバラマンディの勇壮なメタリック・ボディは今も瞼の裏にしっかりと焼き付いている。来年2008年は無理でも、バラマンディは近い将来またチャレンジしたいゲーム・フィッシングだ。もちろん、現地ガイド、テリー・ホールマンと過ごした3日間は貴重な経験であり、数々の素晴らしい思い出となった。なお、今回私が彼に伝授した「ソーリーソーリー、ヒゲソーリー」は早速、その後
日本人客をガイドした際に多用してくれたようで一安心(?)。今度行くときはもっと変な日本語を仕入れておこう。
おまけ画像。年増の福原愛で~す。ケアンズで70UPのマゴチをゲット!
October
10月は遠征の反動もあってか、シーバス・フィッシングに本格復帰したのが、月も後半のことだった。この頃はちょうどプロ野球のCS&日本シリーズとバッティング。中日ファンとしては、ナイターTV観戦>釣りとなったのは致し方なしだろう。現場から足が少々遠のく材料ではあった。
10月30日の多摩川でヒットしたシーバスはかなりの引き味で、やり取りだけなら今年一番時間を掛けた1本かもしれない。ルアーはBANZAIのウルフ90。この魚をリリースした後、同じBANZAIユーザーさんのOさん(初対面)からたまたま声をかけられた。今年の秋、多摩川は全般に不調だったようだが、ホームに通い詰めて頑張っているアングラーたちの情熱には見習うべき点が多々ある。
November
かつてのホームグラウンドが思いのほか好調。
11月29日、その某ポイントも次第に魚の気配が薄くなる中、ナイスなスズキがヒット。11月はホームの常連さんであるAさんやKさんともほぼ1年ぶりに再会できたのが嬉しかった。
December
12月4日。磯のスズキを求めて、アクアラインを南下。内房の磯で偶然鳥山を発見し、季節はずれの青物と遭遇。ベイトのイワシを追うイナダの連続ヒットを楽しんだ。後日、今年の夏には浦安あたりにもイナダが回遊してきたと聞いた。当たり年だったことは確かだ。
12月11日。念願だったヒラメのエサ釣りに再チャレンジ。玄関のロッド入れに無造作に放置したままだったバスロッドを有効活用できた上、思わぬ好釣果に恵まれたのだから文句なし。次に行くときは当然サイズアップを狙いたい。
たくさんの魚をバラした。
ルアーもたくさんロストした。
でも、たくさんの魚と出会えた。
2007年の魚たちに感謝。
2008年も「FISH IT」をよろしく!