2007年 06月 07日
One night at Azami
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昨晩は小さな宴があった。私と同僚Kを含めて、総勢4名。
楽しい時間を過ごせた。
今回の場所や時間をセッティングしてくださったAさんは、昨年11月のアメリカ・ツアーの盟友でもある。帰国直後「今度どこかで一杯」の約束がコント・ゆーとぴあのゴムパッチン(古すぎ?)くらい伸び伸びになっていた。
その後、別の機会にちらっとお会いしてはいたが、「今度どこかで~」のそもそもの趣旨は“アメリカ遠征の反省会”。昨日は遂にじっくりと腰を落ち着けて飲むというお互いの夢が叶ったというわけである。スペシャルゲストにはAさんともに日頃お世話になっているKさんにお越しいただいた。
場所は京橋にある『Azami』という和風ダイニングのお店。
18時半から延々5時間も河岸を変えることなく、飲み続けたのは居心地が良かったからに他ならない。もっとも肝心の反省会はほとんど反省などするはずもなく、酒の肴は業界関連の興味深いネタに終始した。
新しい名刺に“漫画原作者”とあるコラムニストのKさんだが、実のところ、漫画業界に足を踏み入れたのは初めてのことだそうだ。そこがいかに「行き当たりばったりで、なおかつシビアな世界」であるかを伺ったのだが、いやー、実に面白いというか、いい刺激を受けた。
ちなみにKさんの作品は某人気マンガ週刊誌に好評連載中。毎週、漫画家ともども3時間ほどの打ち合わせを余儀なくされているそうで、それだけでも、かなりの労力がいることがわかる。しかも、担当編集者からの容赦ないダメ出しはもちろんのこと、なんと週3回(!)の読者人気投票のランキング結果が毎回重視され、読者のニーズ、指向を即座に誌面に反映させないことには、次の展開に移れないのだという。
物語には起承転結がある。例えば、この回は意識的に抑えるストーリー展開にしたいという至極当然の主張が全く聞き入れてもらえないし、キャラクターの変更は日常茶飯事。たいていは同席する漫画家が持ち込んだ絵コンテがその場で書き直しとなり、その間に原作者であるKさんと編集者による次回の展開が話し合われるパターンだという。しかし、何よりも、すごく衝撃的だったのは、「結末は原作者本人にも分からない!」ということだった。
そんな話を聞くと、同じ編集業界でもずいぶんとスタイルが異なっていることを実感する。たぶん、打たれ弱い自分にはとても耐えられそうもない。
しかしである。帰宅してその話を家人に振ってみたところ、アニメ&マンガに精通する嫁は「講談社とか集英社とかはそのスタイルで人気を築き上げたんだよ。人気投票で残った作品しか載っていないということはそれだけ質が高くなるということだから」と、さも当たり前のように言ってのけた。うーん、そういうものなのか。私の妹もずっと以前、某出版社で人気漫画家Nの担当だったことがある。今度会ったら、確かめてみよう。
翌日(本日)、Aさん、Kさんから丁寧な御礼メールが届いた。
二日酔い気味で仕事中だというAさんには「迎え酒がいいですよ」と薦めておいたが、ちゃんと勤務中に実行してくれただろうか(笑)?
ともあれ、またお会いするのが楽しみだ。
次回も、よろしく、ね!
楽しい時間を過ごせた。
今回の場所や時間をセッティングしてくださったAさんは、昨年11月のアメリカ・ツアーの盟友でもある。帰国直後「今度どこかで一杯」の約束がコント・ゆーとぴあのゴムパッチン(古すぎ?)くらい伸び伸びになっていた。
その後、別の機会にちらっとお会いしてはいたが、「今度どこかで~」のそもそもの趣旨は“アメリカ遠征の反省会”。昨日は遂にじっくりと腰を落ち着けて飲むというお互いの夢が叶ったというわけである。スペシャルゲストにはAさんともに日頃お世話になっているKさんにお越しいただいた。
場所は京橋にある『Azami』という和風ダイニングのお店。
18時半から延々5時間も河岸を変えることなく、飲み続けたのは居心地が良かったからに他ならない。もっとも肝心の反省会はほとんど反省などするはずもなく、酒の肴は業界関連の興味深いネタに終始した。
新しい名刺に“漫画原作者”とあるコラムニストのKさんだが、実のところ、漫画業界に足を踏み入れたのは初めてのことだそうだ。そこがいかに「行き当たりばったりで、なおかつシビアな世界」であるかを伺ったのだが、いやー、実に面白いというか、いい刺激を受けた。
ちなみにKさんの作品は某人気マンガ週刊誌に好評連載中。毎週、漫画家ともども3時間ほどの打ち合わせを余儀なくされているそうで、それだけでも、かなりの労力がいることがわかる。しかも、担当編集者からの容赦ないダメ出しはもちろんのこと、なんと週3回(!)の読者人気投票のランキング結果が毎回重視され、読者のニーズ、指向を即座に誌面に反映させないことには、次の展開に移れないのだという。
物語には起承転結がある。例えば、この回は意識的に抑えるストーリー展開にしたいという至極当然の主張が全く聞き入れてもらえないし、キャラクターの変更は日常茶飯事。たいていは同席する漫画家が持ち込んだ絵コンテがその場で書き直しとなり、その間に原作者であるKさんと編集者による次回の展開が話し合われるパターンだという。しかし、何よりも、すごく衝撃的だったのは、「結末は原作者本人にも分からない!」ということだった。
そんな話を聞くと、同じ編集業界でもずいぶんとスタイルが異なっていることを実感する。たぶん、打たれ弱い自分にはとても耐えられそうもない。
しかしである。帰宅してその話を家人に振ってみたところ、アニメ&マンガに精通する嫁は「講談社とか集英社とかはそのスタイルで人気を築き上げたんだよ。人気投票で残った作品しか載っていないということはそれだけ質が高くなるということだから」と、さも当たり前のように言ってのけた。うーん、そういうものなのか。私の妹もずっと以前、某出版社で人気漫画家Nの担当だったことがある。今度会ったら、確かめてみよう。
翌日(本日)、Aさん、Kさんから丁寧な御礼メールが届いた。
二日酔い気味で仕事中だというAさんには「迎え酒がいいですよ」と薦めておいたが、ちゃんと勤務中に実行してくれただろうか(笑)?
ともあれ、またお会いするのが楽しみだ。
次回も、よろしく、ね!
by fish_it
| 2007-06-07 20:34
| A Day in the Life
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