八月納涼歌舞伎
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昨年4月にリニューアルオープンしてからは初めてです。18時15分の夜の部。第一幕の踊りはパスして、二幕目の「怪談乳房榎」を観ました。この演目は元々は落語の三遊亭圓朝の創作だそうです。「夏だから怪談だよね」という嫁の意向での観劇となりました。亡くなった中村勘三郎は平成中村座として積極的に海外公演も行っていましたが、息子の中村勘九郎は父の遺志を引き継いで、今年の7月にニューヨーク公演を行い絶賛を浴びたそうです。
と、ここまでは観劇後に仕入れたネタです。実際はほとんど予備知識をもたず、とりあえずは音声ガイドを借りて楽しむことにしました。座席は2階桟敷で東側だったので、舞台の横から観る形になりました。花道が正面にあり、かえって全体を見渡せたように思います。
見物は一人三役を務める中村勘九郎の早変わりです。これは素晴らしかったです。演目も分かりやすく、十分に楽しめました。敵役の中村獅童も存在感がありました。ただ、怪談というわりには、ひとつも怖くないところが強いて言えば、減点材料でしょうか。まあ、別に減点しなくてもいいですね。
さすがは銀座というべきでしょうか、劇場内のお客さんを見ていると、着物で観ていらっしゃる方も少なくありませんでした。和服の観劇というのは粋だなあと思いました。