Who the devil did this?
|
うちには2匹の猫がいる。ほぼ間違いなく、今年18歳になる黒猫ジュツの仕業だろう。
ここ半年ほど、猫用トイレの外で粗相をする回数が増えているのはもはや老齢ゆえ致し方ない。
2年前の夏は、かなり厳しい状態で動物病院を行き来していたが、今はこうして便の切れが悪い以外は、時折うなり声を上げて何かを訴えるくらい。あ、白内障もあるか。ただ、食欲はあるし、状態そのものは安定しているといえる。まだまだジュツには長生きして欲しい。
老齢といえば、82歳の母親は昨日から輸血と検査で大森の病院に入院している。今回はよほど居心地が悪いのか、今日はしきりに家に帰りたがった。「雨は止んだか?」「房総東線(今の外房線のこと)が大変だったね」「ヤマキさんの家の前を通って帰ればいいんでしょ」など、たった2日で認知もまた進んだようで、大昔の話やら訳の分からない話を連発し、私や妹ら家族はは苦笑するのみ。今は老人介護や認知症の予備知識があるとはいえ、こうした状況は20、30年前ならば「あーあ、うちのばあさん完全にぼけちゃったよ。老人ホームにでも入れとけ」というように、家族はあきらめの構図になっていたのだろうと想像する(もの凄いおおざっぱな物言いではあるが)。
改めて、昨年の父の死そして母の病気療養介護と続く中で、日々社会勉強をさせてもらっていると感じる。老いていく猫の姿もまた然りである。