Meinichi
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本日は亡き父の命日。仕事を終え、帰宅すると、母が8度8分まで発熱していた。ちょうど1週間ほど前は、9度4分の熱が出て、また下がりと、最近は体温の上下動が激しい。今にして思えば、父が亡くなった当時から母のボケも病気も始まっていたのだろう。その頃は気づかなかった。というよりは、こちらも全然気づこうとも思わなかった、というほうが正解だろう。
部屋には、介護ベッドで寝ている母親。そして、妹、嫁、私。時間は8時半を回ったところ。夕食をどうするか、意見がまとまらない。結局、近所のお鮨屋さんで出前を取ることにした。
お鮨が届くと、寝ていた母親がむくっと起き上がってきた。熱は7度台に下がっており、食欲もあった。一人分多めに頼んでいてよかった。お鮨はちょうど1年前、父が息を引き取ったお店のもの。ひょっとしたら、天国の父が母に食べさせたかったのかもしれない。
仏壇には缶ビールを1本供えた。妹、嫁、私の3人は、少し高いEBISUで贅沢させたもらった。人間は身勝手な生き物だ。そして父よ、ありがとう。