New Experience
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Wさんからは「マスじゃないので普通に当ててかまわないですから」とは言われていたが、実は開始早々から自分の左ジャブがTさんの顔面に簡単にヒットした。本当にこれでいいのかな?と戸惑う部分と、どんどん攻めようという気持ちが交錯していたといえる。そこへTさんの右フックがいきなり飛んでくるという展開の中、まずは序盤から連打でダウンを奪ったまではよかった。しかし、中盤、早くも打ち疲れたところに相手の右フックを被弾して、今度はこちらもダウンの宣告を受けてしまった。後でKさんに確認したところ、おやじファイトなど、アマチュアのルールに沿った形では、パンチをもらって一瞬でもガードが甘くなると「スタンディング・ダウン」をとられるとのことだった。
字面だけならば、ダウン応酬という展開ながら、実態はペース配分を考えずに後半はバテバテになったままゴング。実に1Rが長かった。一方で、相手のTさんは続くラウンドも「まだやりたい!」とやる気満々だったが、会長からは「どうする? 無理しないほうがいいと思うけど」のアドバイスもあった。Tさんには申し訳なかったが、結局1Rのみで終了させてもらった。
冷静になってみて感じたことは、足を全然使えなかったこと、相手の距離で戦っていたこと、パンチを不用意にもらったことなど、出てくるのは反省材料ばかり。ダメダメなことが分かったのが収穫というのは、かなり微妙だ(笑)。会長のミット打ちもいつものジムとは違ったタイミングなので非常に難しかったし、「Tさん(私のこと)は無酸素運動だな。スタミナが問題。走らないとダメ」とピシャリ。弱点をストレートに指摘されて、体験練習はボロボロで終了となった。
訪れる前、Wさんからは「虎の穴へようこそ」というメッセージをもらっていたが、聞きしに勝る実戦派のジムで、これはこれで勉強になったのは確か。おそらく3月からジムを掛け持ちすることになりそうだ。