金曜日の夜は、後楽園ホールの第45回三迫ボクシングジム一門会へ。仕事が長引いて珍しく出遅れたが、到着したのは午後7時すぎで後半戦第6試合の途中。平山悦久選手の出るセミファイナルには余裕で間に合った。
第9試合、58キロ契約の8回戦、平山悦久(ワンツー)VS岩井大(三谷)のゴングが鳴ったのは午後8時過ぎだったか。内なる闘志を秘めた平山選手は身上のフットワークを駆使しながらも、岩井選手に打ち合いを挑む。ともに連勝中同士だけに目が離せない展開となった。
だが、明らかに体格で上回る岩井選手の重そうなパンチが度々ヒット。平山選手も時折相手をコーナーに詰めるなど見せ場を作り、よく手数を出していたが、相手のダメージは少ない。4Rにはハラハラする場面もあり、前半は岩井選手優勢。
そして、折り返しの5R。前のラウンドでまぶたを切った平山選手に対し、岩井選手のパンチが的確に当たり始めたところでいきなりのレフリー・ストップ。少々早い気もしたが、レンズ越しの平山選手は右まぶたがかなり腫れた状態だった。期待の平山選手、健闘むなしく、5R2分42秒でのTKO負けとなった。無念。
試合後は総勢13名が水道橋駅近くの居酒屋に集合。ほとんどジムの会員さんで構成されたメンバーでの自主残念会となった。ただし、お開きになったのは終電をとっくに過ぎた午前0時半。この日は結局、中央線の東京駅行き最終を経由して、東京丸の内口からタクシーでの帰還となった。京浜東北の終電を逃したのは、試合終了がやや遅かったのに加え、アマチュア経験者のEさんなど、初めて言葉を交わす方が多く、延々と話が尽きなかったせい。私の左アバラを破壊したA井さんの友人Mさんがこれまた相当なボクシング通だった。私より年齢は4歳ほど下だが、リアルタイムで見ていた時期がほぼ一緒なため、柏葉守人、竹森三城、バズソー山辺、磯上秀一、笠原優など、会話に出てきた往年の、それもかなりコアな日本人選手を全て知っていたのにはちょっと驚いた。