9月10日(木) 2年ぶり2度目の阿寒川
3月の道南サクラマス以来となる北海道遠征を振り返っていく。
例年どおりの遅い夏休みの初日、朝9時5分に羽田を出発したANA便は予定通り10時40分に釧路に到着。快晴に恵まれた北の大地で半年振りに再会した
かわせみの中村さん夫妻は「旦那さん、だいぶやせましたね。やはり(ボクシングの)練習の成果かな?」と一言。自分では分からないが、久々にお会いする方が言うからには多少なりともシェイプアップはされているようだ。まあ、それはともかくとして、まず向かったのは阿寒川である。当初はこの初日に釧路近辺でアメマスを狙う予定でいた。しかし、週前半に降っていた雨の影響でこの地区の有望河川は軒並み増水。かなりの濁りが入ってしまい、釣りができない状況だという。
かくして、目的地の阿寒川には空港から1時間足らずで到着。トレーラーで用意されたおにぎりをおいしくいただいた後、ビッグなレインボウ・トラウトを求めて午後1時に入渓となった。
水かさはやや増していたようだが、一昨年の秋以来、2度目となる阿寒川はやはり素晴らしい渓相である。ポイントとなる阿寒川の上流域は雨の影響を受けにくいためか、平日にもかかわらず予想よりも多くのアングラーを見かけた。
最初に叩いたポイントでは嫁のミノーに何度かトラウトがアタックしたが、すべてバラシ。少し下流に陣取った私にも2度ほどヒットしたが、ともにバラシてしまった。沈めるルアーに変えてヒットしたように、幾分レンジが低かったようだった。この阿寒川は野生のレインボウの生息する川ということで、道内では屈指の人気を誇るが、実際は放流ものがほとんど。それでも関東の管理釣り場のようにそう簡単には攻略できない。
その後、ポイントを移動。下流へと釣り下って行く中で、まずは嫁
ミヨレが遠征第一号をゲットした。「やっぱり、奥さんが最初だね!」と中村さんに笑われてしまった。「はい、いつものことですから」と苦笑しながら返す私。Tiemcoのシュマリ7cmにヒットしたニジマスは46cmのアベレージサイズだった。
一方の私はスプーンでキャストを続けるが、またもバラシ。とりあえず、遠征最初の一尾を欲しかったので「トレーラーにエッグを付けてみましょうか」という中村さんの提案に賛成して再びスプーンを流す。水深のある瀬に付いている魚に対し、重めのスプーンを転がしていく作戦である。すると、すぐに魚からの答えが返り、こちらはやや小ぶりながらも40アップのレインボウを釣り上げることができた。
さらに下流へと向かい、最後に陣取ったのは大きなカーブと支流の流れ込みが交差するエリアだ。対岸の朽ちた木々とその脇の緩い流れの際は、いかにも魚がつきそうなおいしいポイントである。そして、ここでは8gのスプーンを沈めて流れに乗せると、ググっという感じの鈍いアタリが伝わった! すかさず合わせを入れると、ロッドはなかなかの曲がりを見せている。しかも重い。さらには、何度かラインを出して魚が走っていく。「…デカイかも」とつぶやきながら、慎重なやり取りの末、ついに魚が浮いた。やはりグッドサイズ!
魚が疲れ、下流へと流されかけたところをなんとか寄せて無事ランディング完了。と、思いきや一旦ネットに収まった魚が暴れて零れ落ちるハプニングがあった。だが、川底でステイしていた一瞬を見逃さず、今度は両手で抱きかかえるように再キャッチ(大汗)。スリリングな展開をダブルで(?)楽しませてもらったニジマスは全長56cmのナイスな本命魚だった。ルアーはForestのMiu8g(これはトレーラーのエッグなし)。阿寒では
2年前にも同サイズを釣ったが、同じ放流ものでも今回の魚のほうが引き味もコンディションも断然良かった。
結局初日は、午後4時に釣りを終了。翌日の忠類川の拠点となる標津まで移動しなければならなかったため、阿寒でのフィッシングタイムはわずか3時間ほどだった。数釣りはできなかったが、納得のサイズが出て、まずは遠征初日としては上々の滑り出しだったといえる。ちなみに、今日の最大魚を獲ったポイントは「熊の出没エリア」と、後で中村さんに教えてもらった。
阿寒川から2時間ほどかけて到着した標津では、北海道を70ccバイクで周遊中の釣友Y君と合流。福住という地元の蕎麦屋で遅い夕食を取り、夜10時半にはトレーラーの明かりを消した。
To be continued
Rod : Saurus Trout Spin Boron 7.2F Reel : Shimano Twin Power C3000
Line : Varivas Super Trout 6LB
Rod : Saurus Black Fin 610 The Fukko Reel : Shimano Biomaster 2000
Line : Yamatoyo Famell Super Soft 6LB
Lures : Forest Miu 8g (NO.7 Ayu), Daiwa Chinook S 17g(Gold Red),
Field Hunter Aday 6g (No.6 Gold Red), Smith D-Direct 55mm 5.5g,
Tiemco Sumari 70SP (Gold Red)