Keep My Head Above Water
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火曜日はお客様のオファーを当方が仲介し、食事の席で、グラントに内容の説明&交渉するという段取り。長時間まともに英語をしゃべるのは久々だったので、強力な助っ人を起用したが、これは正解だったと思う。結果として、双方が直接会って話すことにより前進をみたといえるだろう。ご馳走をいただきながら、何とかお役に立てたかなと思う反面、通訳の仕事(私の場合はモドキだが)も大変だなと改めて実感した。
翌水曜日、つまり本日はグラントがわが社を訪問。表敬訪問のように当初は軽く考えていたが、両社にとって利益となり得る提案や有意義な情報交換がなされた。つくづくこの業界の狭さを感じたのは、会話の中にオーストラリアのアンドリューをはじめとする旧知の関係者の名が頻繁に出てきたこと。つい先日うちに来たばかりの別の海外関係者がすでに職を離れたという情報なども耳にした(=苦手なタイプだったので正直ちょっと嬉しかったりする)。おそらく数年後にはこの世界はますます狭くなっていることだろう。
グラントは普段オフィスにいるのは週に3日ほどで、残りは国内や海外を飛び回っているという。驚かされたのは、初めての東京滞在ながら、割と新しく、しかも手ごろな値段のビジネスホテル(偶然ながら通っているジムの近くだった)をネットで見つけた上、外国人にとって迷路のように思える地下鉄路線図も難なく把握していたことだろう。今日もホテルに迎えにいくからという私の申し出を断って、地下鉄を乗り継いで登場。前日の打ち合わせでは「駅のそばにコンビニとかないか? セブンイレブンとか」と、グラント。かくして、今朝の待ち合わせ時間。会社近くの地下鉄駅そばのローソンの前で何食わぬ顔で立っているグラントを見つけた時は、ちょっとした感動を覚えた。
強いて難点をあげれば私のことを「イシー」と発音することだろうか。私は外国人には短くて呼びやすいように「Ichi」と名乗ることにしている。英語圏の方はビジネスにおいてもすぐにファーストネームで呼び合うもの。この人はそうじゃないのだなと思っていたところ、今日になってそう呼ばれているのにようやく気づいた。これまで習った多くの英語教師にしても然り、仕事で知り合った方々もたいていは「イッチー」「イッチ」と呼んでくれるが、イシーは初めてだった。年に一度は来日するそうなので、グラントとはいずれまた会う機会があるだろう。イシーの上にも3年(?)でちゃんと呼んでくれる日を待ちたい(笑)。
その他、今日はありえないほど急な仕事の依頼を突貫工事で完了(と、思う。関係各位お疲れさんでした)。早朝から目が冴えざるを得ない状況に陥っていた。それでも、なんとかこの危うい状況をしのぎきったので、まずは一安心だ。
明日から遅い夏休みに入る。懸念されていた台風が大きく進路を変えてくれたのは助かったのだが、北海道の河川はかなり増水している模様。後は運を天にまかせて、つかの間の休日を楽しみたい。