竹中良、復帰戦TKO勝ち
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対するプトンは意外にもコンパクトにパンチを打ってきます。竹中は相手の距離で対応していたためか、あるいは上のパンチへのディフェンス意識が高かったせいなのか、これまで以上にボディへの被弾が目立ちました。しかも、プトンは積極的に前に出て、3Rくらいから竹中がロープを背にするシーンが増えてきました。
ポイントは明らかに竹中が優勢ながら中味は決して楽とはいえない。竹中ファンにとっては緊張感を保ったままの展開で試合は中盤へ向かいます。4Rには竹中にやや疲れが見え、電光掲示板の時計を気にする場面も。それでも続く5R。南側のニュートラルコーナー付近での接近戦から竹中のえげつない右フックがヒット。これが次のラウンドの伏線になっていたかもしれません。
竹中選手おめでとう!!!
竹中選手はこれで21戦17勝(10KO)4敗となりました。1年以上離れていた実戦で、おそらく新たな課題も見つかったことでしょう。昨年7月、OPBF東洋太平洋フェザー級4度目の防衛戦で韓国国内王者に衝撃の逆転TKO負けをし喫して以来、雌伏の時を過ごしてきた竹中。自身を奮い立たせた復活の勝利こそが一番の「良」薬です。
これでまた竹中の試合を観ることができます。
次戦はいつになるか、また楽しみに待ちたいと思います。
これまではメインかセミファイナルが多かった竹中の試合は、この日前半の3試合目でした。前の試合は早い回のKO決着となったため、予定よりも30分ほど早い6時半過ぎのゴング。とりあえず、後楽園ホールへ来た私の友人知人は遅れることなき観戦できたようでそれも一安心でした。応援の皆さんもお疲れ様でした!
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この日は全部で6試合。メインは女子アトム級のIBF世界タイトル決定戦、セミファイナルはOPBFミニマム級のタイトルマッチが行われました。1試合目と最後の6試合目以外はレベルの高い好試合の連続でした(個人の感想です)。