Self-reproach
|
仕事のため、自分は出席できなかった。
2年前の2月、危篤に陥っていた父が旅立ったことはちょうど北海道出張の直前、
実家に戻っていた嫁からの電話で知った。
雪の降る札幌へ移動後、事情を知った担当のKさん、同行のI君も「帰らなくて……いいんですか?」と言葉をかけてくれた。が、実家の大阪にまで足を伸ばせる余裕はなかった。
いつも優しげに、そして静かに見守ってくださった岳父。お別れの言葉をかけられなかった後悔。そして、自責の念。その言葉は毎年、この時期、私の脳裏をよぎり続けるだろう。
どうか安らかに。