Loss and pics in life
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母は昨年秋に中度の認知症が判明した。父の死後、様子に変化が現れて言動や行動がおかしくなった。そして、今年6月には末期の直腸ガンが見つかった。ステージは4、つまりは末期である。一時は手術の方向だったが、直前で心臓疾患があることが分かり、これはキャンセル。以降7月からは在宅医療に切り替えて自宅での介護生活に入っていた。
そして、今週になって水曜日から激しい痛みを訴えるようになり、容態が急変。金曜日未明に救急車で病院に運ばれ、その日夕方にそのまま息を引き取った。
晩年はまるで「アミダばばあ」のようになってしまった母だが、妹が母の写真を発見してくれた。それは息子の私も初めて見るもので、若かりし頃の母の姿がそこにあった。昔の写真はすごく風情がある。嫁入りまでの写真は昭和20年代のもの。幼少の私を抱くカットは昭和30年代である。この時代にこんな写真を撮っていたことには正直ちょっと驚かされた。
千葉県大原生まれの母は、以前「大原の女は太平洋のイワシを食べて育ったんだ」と、隣の妹(私の叔母)と一緒に自慢していたなあ。左の写真は大原の浜辺で撮ったもの。
嫁入り当日の母。右端は祖母。実家は日本蕎麦屋を営んでいて、なぜかソフトクリームを売っていた。1個30円! もちろん、私が生まれる前のことだ。
ごめんなさい。そして、お疲れ様、ありがとう、という言葉を今父と母に贈ろう。