Living in the Material World
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『ミッション:インポッシブル』は単純明快なスパイ・アクションもので、いい意味で安心して見られる娯楽大作。正月早々、気が重くなるような映画もなんだし、ツッコミどころは大人の配慮でスルーして、映画そのものは十分に楽しめた。
正直、第一部が終わった時点では、やはりちょっと長いかなとは思ったが、ビートルズファンは絶対観ておいて損はない作品。インタビューに登場する豪華なメンツの「今」を知るだけでも映画館に足を運んだ価値がある。冒頭のシーン、まず声のみで登場したのがジム・ケルトナーだったので個人的にはちょっとびっくり。Attitudesのドラマーがなんで?と思っていたら、映像を追いつつジョージのソロ活動における重要なサポートメンバーだったことを思い出した。ほかにも、ポール&リンゴ、つんく♂を思わせる風貌になっていた大御所フィル・スペクター、エリック・クラプトン、そしてパティ・ボイド(!)など、これはまさに1960~80年代の貴重なロック・ドキュメンタリーでもある。それにしても、時が経つのは恐ろしく早いものだ。シタールの名手ラヴィ・シャンカール(娘のノラ・ジョーンズは2003年のグラミー賞で主要部門を席巻)は、もう90歳を超えているのか…。
映像はソロ活動後の最大のヒット曲「My Sweet Lord」。