Dragon Cry
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昨日の第6戦に続き、今夜の第7戦も延長戦に突入したプロ野球の日本シリーズ。千葉ロッテが中日を8-7で下して日本一に輝いた。前夜の試合はさておき、今日のゲームはベンチワークの差が出たように思う。中日先発の吉見は確かに調子が悪かったが、もう1イニング投げさせてもよかったのではないか? 代わった河原が打たれたのは仕方がないとして、後に続く中継ぎ陣のことを考慮すれば、先発投手の交代は早いと感じた。一方でロッテの西村監督は中継ぎの内が好調と踏んで3イニング投げさせた。結果論ではないが、中日は浅尾を酷使する展開となり、一方のロッテは小林宏之で9回に追いつかれても、2回で交代。以降を伊藤にまかせた。例え負けても次があるチームと、序盤リードしながら逆転され、崖っぷちに立たされたチームとでは、余力の差は明らかだった。中日は森野の故障などツキもなかったが、立浪のような代打の切り札がいないのも痛かった。
千葉ロッテは、パリーグでは最も好きなチーム。チームカラーは中日とは違うが、ベンチにはかつてドラゴンズで活躍した西本聖や上川の姿もあったし、妙に親近感を覚える。最後を締めくくった伊藤は、80年代のエース左腕・杉本みたいな顔していたし、クローザーの小林なんて顔がモロに愛甲(両チームに在籍した強打者)系じゃないか? ともあれ、今年の日本シリーズは、ロッテ西村の和の野球の前に、中日落合の絶対君主制野球が敗れたともいえる。粘りの野球で中日を寄せ付けなかったロッテの戦いぶりはお見事だった。第7戦も1点差とは思えないくらいの完敗だったしなあ。脱帽するしかない。ロッテファンの皆さん、おめでとうございました。
この1週間はボクシングや日本シリーズなど連日のスポーツ観戦となった。それにしても、テレビで連夜の長時間観戦は結構疲れる。贔屓チームが勝てなかっただけに余計なのだが、テレビで見るプロ野球のテンポは、時代の流れに合わなくなっているようにも思った。