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作品はカナダを舞台に個性的な3きょうだいと、もたいまさこ演じる“ばーちゃん”との異文化交流、そして絆を描いた内容。重箱の隅をつつけば、全編英語のセリフが平易なのと、現地俳優陣の演技が今ひとつ(特にDNAの鑑定結果が判明した場面)だったこと。ばーちゃんが英語を一切しゃべらないのは分かるとしても、きょうだいがしゃべった日本語は「ばーちゃん」のほかに「スシ」、「ギョウザ」くらいだったか。主人公の一人レイは日本のアニメオタクという設定、さらには3きょうだいがばーちゃんに対してコミュニケーションを取りたいというシチュエーションにもかかわらず、「アリガトウ」「オイシイ」などの言葉がほとんどなかったのはかえって不自然にも感じた。そんな中、もたいまさこの演技力はやはり出色。猫のセンセーも映画にはなくてはならぬ存在だった。上質の佳作。女性向きの作品ではあると思う。