Viva New Champion!
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会場入りしてすぐ、Wさんに連れられて、控え室に激励に行くと、そこには予想以上にリラックスしている金原さんの姿があった。試合はどんどん進み、友人・知人もいつの間にか集まり、応援団も臨戦態勢へ。そして、午後2時過ぎ、R50ライト級王座決定戦のゴングが鳴った。
1R、やや頭を下げて前に出てくる村田選手(52歳)に対し、長身の金原選手(50歳)は独特の間合いで受けて立つという構え。瞬時に金原選手の力量が上だろうことは判断できたが、村田選手もパンチにスピードがあり、侮れない。
1Rは右ストレートを中心に有効打を何度かヒットさせた金原選手のラウンド。しかし、2Rはほぼ互角。3Rは的確なヒットがないものの村田選手が手数でやや優勢か。果たして、判定は…2人のジャッジが双方に優勢のドロー、そして運命の3人目が30-29の僅差ながら金原選手を支持! 公式記録は1-0の引き分け扱いではあるが、タッパー金原が見事チャンピオンベルトを手にした!
金原選手はここがなんとおやじファイトのデビュー戦。快挙達成後に披露したリング上でのタップダンスも観客の拍手喝采を浴びた。試合後、本人は「50%の力も出せなかった」と反省していたように、やはり初めてのリングでは相当な緊張を強いられたということ。逆に言えば、次回の防衛戦ではさらに進化したファイトが約束されたようなものだ。
この日は〝八大タイトルマッチ〟と銘打たれた興業。そのほかでは、OFBヘビー級王座決定戦の勝者・柴田賢治選手(56歳)の試合運びの巧さは特に印象に残った。間違いなく、ボクシング経験者なのだろう。七、八分の力で、対戦相手を圧倒していた(ゆえに、この試合の2-0の判定はかなり疑問)。
全試合終了後は、会場近くの韓国料理屋で昼間の3時から宴会に突入。ナックルスポーツの方々3名も加わっての総勢13名で、金原さんの王座獲得を祝った。終始笑いの絶えない祝勝会のおかげで肋骨の痛みが再発した(笑)。ちなみに、この宴席はなんと新チャンピオンにゴチになってしまった。改めまして、ありがとうございました。そして、今日は本当におめでとうございました!