毎年恒例の千葉サラブレッドセール取材のため、少し早起き。朝7時すぎに自宅を出発して、セリ会場の船橋競馬場にはちょうど8時に到着した。今年は社台ファームから前年の倍以上となる頭数が上場されるだけに関係者の注目度はがぜんアップ。8時半スタートの公開調教の前から、即戦力の2歳馬を買い求める調教師や馬主筋を中心に、結構な人手があった。
セリ開始前には今月限りで引退する船橋所属の名手・桑島孝春騎手が登場。主催者から花束の贈呈式があった。桑島騎手にはかなり昔にインタビューしたことがあるが、非常に温厚な方だったと記憶している。桑島騎手といえば、シンボリルドルフが勝ったジャパンCで地方代表のロッキータイガーに騎乗し2着に健闘するなど、南関東で一時代を築いた名ジョッキーである。この日、その姿を見られるとは思わなかっただけに、個人的にはちょっとした喜びを感じていた。
さて、肝心のセリのほうは、売却率こそ前年を下回ったものの、2歳市場の売却総額は市場レコードを記録。4000万円超えで取引された高馬2頭はいずれも牝馬だった。関係者の皆さん、お疲れ様でした。
蛇足ながら、落札後の立ち写真撮影では、セリ場となっているパドックから離れた仮厩舎近くでの撮影を何度か余儀無くされた。その往復で予想以上に足腰を酷使したのは誤算だったのか、筋力アップのためには収穫だったのか。船橋の砂は結構深い。いっそ、ポリトラックにしてくれないものか(笑)。
今年も日差しの強い日にあたった。わずか半日で顔、両腕ともにしっかりと日焼けをしてしまったのは、間違いなく誤算だった。