Distant Relative
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島田さんは、日本にモンキー乗りを広めた保田隆芳氏(故人)の物語を書くためにご家族を取材。その際に、保田氏の奥様が松山吉三郎(故人)元調教師のいとこにあたること、さらには、松山氏の妹・松山樹子氏が「松山バレエ団」の創始者であることを記している。
「松山バレエ団」といえば、世界的バレリーナ・森下洋子である。松山樹子氏は森下洋子の師匠であり、姑でもあるそうだ。つまり、保田氏にとっては遠縁であり、同じく厩舎関係者の松山氏にとっては不世出のバレリーナが(血縁ではないものの)親戚にいることになる。松山吉三郎といえば、調教師としてモンテプリンスなどの名馬を管理した伯楽。その息子・松山康調教師はミスターシービー、ウィナーズサークル、ジェニュインといったクラシック馬を出し、競馬の世界での“松山”もまた名門ブランドなのだ。この業界にはおよそ四半世紀ほど関わっているが、不勉強なことにこの関係は今回の島田さんのエッセイで初めて知った。
さらに驚いたのは、私の斜め前に座るM編集長が「森下洋子は、中学の2つ先輩だよ」とポツリ。吉祥寺出身のMさん曰く「当時から有名で大変なスターだった」そうだ。さらにさらに、校正を担当する編集O(男)からは「森下さんのファンで、昔よくバレエを観に行きました」という意外な嗜好を耳にすることに…。そして、この会話に乱入してきたのが隣のS君である。「え、森下洋子ですか? 吉田拓郎の奥さんですよね!」
ドッヒャーン(笑)!!! S君、そ、それは「愛子」です。
素晴らしいネタをありがとう!!