Farewell to Dick Francis
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「馬」繋がりというわけではないが、その3日前の14日には英国の著名なミステリー作家ディック・フランシスDick Francisが89歳で旅立った。
ディック・フランシスは障害騎手として通算350勝を挙げたリーディングジョッキー。女王陛下の専属騎手としても活躍し、騎手引退後は、競馬を題材にした小説を多数発表した。日本でも早川書房から『本命』をはじめとする多数の日本語訳が刊行されている。私が競馬を始めたのが1980年代の初めのことで、当時、PRCの『優駿』誌上でディック・フランシスの存在を知り、何冊か購入した覚えがある。が、今改めて書棚を探してみると、原書3冊(途中で挫折しました…)を合わせて16冊も出てきた。私の所有しているなかで記憶に残っているのは、『査問』(原題:Enquiry)かな。機会があったら、読み返してみたい。
ちなみに、ディック・フランシスの日本語版は、ほとんど菊池光(故人)が翻訳を担当していた。何かのインタビュー記事で読んだが、この菊池氏は「競馬を見ない」と述べていたはずだ。読んだのはずっと以前のことながら、競馬の描写については違和感がなかったから、翻訳者の力量も相当なものなのだろう。
今このブログを書きながら、「前田のクラッカー」を食べている。関西出身の嫁が藤田まことに哀悼の意を表して買ってきたもの。トレードマークが「馬」だったのは生まれて初めて知った。