Chacon VS Lopez
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このブログに時々コメントをくれる「飛居茶紺」は本日27日が誕生日。夢の大台到達おめでとうございます、というわけで、今日は親愛なる「茶紺」さん江You Tube動画を誕生日プレゼントとしてUPすることにした。
https://www.youtube.com/watch?v=A4afYmsjPJA
タイトルは「Chacon VS Lopez」。動画元はアメリカのドキュメンタリー番組と思われ、オンエアーされたのは今から7年ほど前だろう。真新しいものではないが、70年代当時、ともにカリフォルニアの人気ボクサーだったボビー・チャコンとダニー・ロペスの対戦の模様を交えながら、二人の過去から現在をダイジェストで追ったもの。
ボビー・チャコンは67戦59勝7敗1分(47KO)で、WBC世界フェザー級とジュニア・ライト(現スーパー・フェザー)級のタイトルを獲得。ダニー〝リトルレッド〟ロペスもWBCの世界フェザー級王者に輝いた屈指のKOファイターで、こちらは48戦42勝6敗(39KO)という生涯戦績を残した。
チャコンVSロペス戦が行われたのは1974年の5月。何が凄いかっていうと、当時の二人は世界王座目前のドル箱スターだったということ。この時、チャコンは25戦24勝1敗(21KO)、一方のロペスは23勝無敗(22KO)! タイ人のかませ犬相手に勝ち星を稼ぎ、強い相手と戦わないまま世界挑戦するボクサーが横行する今の日本では考えられない、まさに夢のようなマッチメークではないか。
そして、スリリングな結末はチャコンの9RKO勝ち。チャコンはこの一戦の後、9月には世界フェザー級タイトルを獲得しスター街道を歩んでいくことになる。さらに82年にはJ・ライト級の世界タイトルも獲得しているが、チャコンの人生は波乱万丈だった。現役時には妻の自殺なども経験。ビデオでは丸々と太った引退後のチャコンがインタビューに応えているが、本人のコメントにわざわざ字幕が入っていることでもボクサーとしての後遺症に悩まされている様子が窺がえる。豪遊のツケで散財し、引退後のチャコンの人生は決して恵まれているとはいえない。だが、2005年にはロペスとともにカリフォルニア州のボクシング殿堂入りを果たすなど、今もなお現地のファンには人気があるようだ。
一方のダニー・ロペス。ボクサー時代、ネイティヴ・アメリカンの証であるウォーボネットをかぶってリング入りした姿が印象的だったが、引退後はどこか俳優の浅野忠信を思わせる風貌のオジサンになっていた。たくさんの孫に囲まれてこちらは平穏な日々を送っている様子が映されている。
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日本の「茶紺」は本物のチャコンとは正反対の堅実派で、現在はマイホーム・パパになっている。あれは高校時代だったか、自宅の庭にあったサンドバッグに普通の砂を入れてしまい、セメントのように固まってしまった部分を強打して指を骨折。ほろ苦い経験も今は懐かしい思い出だろう。Happy Birthday to Japanese Chacon!